動く床
飛行場や駅などにある"動く床"。
日本エレベーター協会に尋ねたところ、「ふつうは"動く歩道"といってますけど、メーカーによっていろんな商品名があるようです」動く歩道というのはわかりいい。
「しかし、昭和56年の建設省の告示第115には"踏み台を有しないエスカレーターの構造基準を定める件"とありますから、法律的には、踏み台を有しないエスカレーターということになるのかもしれません」踏み台を有しないエスカレーターか。
そうすると、この上を歩いていて事件に巻き込まれると、警察の調書などには、"踏み台をー"と書かれるわけです。
「じゃあ、あの上に荷物を置いていたら、ひったくりにあったというわけですね」「そうです」「えーっと、『……東京駅地下通路の踏み台を有しないエスカレーターに荷物を置いて、乗っていたところ、うしろからきた何者かによって、バックなど盗まれる被害にあった』と。
バックにはどんなものが入ってました?」「それがよくわからないんですよ」「どうして?」「実は、わたしもそれをひったくった……」「コラー、待てーッ」あのー、漫才のネタじゃないんですから。
この"動く歩道"には、床が金属製のパレット式とゴムベルト式がある。
各メーカーの商品名をざっと紹介しよう。
「オートライン」(日立製作所)、「トラボレーター」(日本オーチス・エレベーター)、「ムーブレーン」(日本鋼管)、「スターグライド」(住友重機)など。
どれも分速は30~50メートルほど。
もう少し速くてもよさそうな気がするが、前述した「踏み台を有しないエスカレーターの構造基準を定める件」に「分速50メートルまで」と規定されているそうだ。