電信柱の指マーク
葬式を知らせる電信柱の指マーク。
通夜や葬式で必ず見かけるのがこれ。
通夜や葬式の会場までの道順をこの指マークが教えてくれる。
この指マークには、葬儀の会場と不幸があった家の名前が「○○家」といった具合に書かれています。
この紙切れが人々の心にインパクトを与えるとすれば、あの、指で指し示す単純で過不足のない意匠と、電柱に貼られているということがその大きな要素になっていると田じ・つ東都冠婚葬祭互助会に聞いたところ、業界では「指差し」と呼んでいるそうだ。
指差し。
デザイン同様、単純で過不足のない、そのものズバリのネーミングです。
いつごろからあったかというと、「この業界に入って30年になりますけど、入ったときにはすでにありましたね」とベテランの担当者。
「これを考えついた人はエライですよ」。
たしかにエライ。
これ以上のものを考えろといってもそう簡単には出てこないでしょう。
ふつうの葬儀では、この「指差し」を8~10枚ほど使うらしい。
「これを貼るときは、本来は電力会社なんでしょうけど、必ず交番に行き、終わったら外しますから、といって許可をもらうんですよ」当たり前だけど、「指差し」には、右手もあれば左手もある。
「電柱の指をたどりて通夜にゆく」これは以前わたしがつくった大変つまらない句ですが、今日も全国のいろいろな場所で、この「指差し」が貼られるのです。
合掌。